屋根塗装
カビやコケをジェット水流による 高圧洗浄で素地を出し、 高級シリコン塗料やフッ素塗料を たっぷり吸い込ませ、 3回塗りの肉厚塗装で仕上げます。
屋根塗装は主にスレートコロニアル屋根とトタン屋根があります。
スレートコロニアル(カラーベスト)はカビやコケ、藻などがよく発生しています。
このコケや藻をよく洗い流すことが、コロニアル屋根塗装では一番重要な作業になってきます。
いくら高級な塗料を使っても、汚れやコケの上から塗っても、後々塗装がはがれてきてしまうからです。
高圧洗浄によって、きれいさっぱりとした屋根になってはじめて塗装する準備が整います。
そこでシリコンやフッ素といった塗料がよく屋根自体に吸いつくようになりますので、たっぷりと濃い塗料を塗って仕上げます。
コロニアル屋根の場合、必要に応じて縁切りというスレートの重なり部分に切れ目やタスペーサーを入れて作業します。
トタンの場合は、サビが主な傷みです。
サビを専用道具をつかってよく削り落し(下地調整)エポキシサビ止め塗料というサビ止め効果の高い塗料にて下塗り後、トタン屋根専用のシリコン塗料やフッ素塗料で仕上げます。
最近では地球温暖化対策として、屋根の遮熱塗装の工事も増えてきています。
真夏の2階部屋はものすごい熱くないですか?
その室内温度を下げてくれるので、電気代節約と地球温暖化の抑制をかなえてくれる屋根塗装なのです。
屋根塗装には、通常の塗装、遮熱、断熱と3通りの塗装方法があります。
サーモアイとは、遮熱効果のある塗料です。
キルコートとは、断熱効果のある塗料です。
コロニアル屋根塗装は、トラブルが少なくありません。
外壁よりも紫外線の影響が強く、雨も直接あたる過酷な場所です。
夏場のコロニアル屋根の表面は、まるで卵が焼けそうなくらい猛烈に熱くなっていますので、靴を履いていても足の裏が軽くやけどしたような状態なることもあります。 そのような場所ですから、作業の省略が原因で、塗装(塗膜)が剥がれてきたりするケースも少なくありません。 |
築十年前後の家の場合、だいたいのお客さんが外壁と共にコロニアル屋根も一緒に塗装されることが多いのですが、なかには外壁塗装のみという方もいます。
確かに、藻やコケの発生が多く見た目が良くないとしても、それがすぐに雨漏りの原因につながる事はないので、塗装を選ばないのも仕方ないのかもしれません。
下の写真は、築18年のお宅の屋根です。
ただコロニアル屋根には鉄部もあります。
十年も経っていれば必ずと言って良いほどクギが抜けかかっていたり、サビている可能性も考えられるのです。
すっぽりとクギがないところや、下地の木部も腐りかけて、釘が聞かないようなところもあります。
滅多なことではないのでそこまで心配しなくてもいいと思いますが、過去に鉄部のトタンが飛ばされてしまったというお客様のお話を聞かせていただいたこともありました。
耐久性だけを考えれば、コロニアル屋根本体部分よりも、この鉄部の方が先に傷んでしまう可能性が高いといえます。
塗装がはげ落ち、紫外線や雨の影響からコロニアル屋根そのものが反りあがったような感じになっている状態です。 板(スレート)と板のあいだに隙間があいています。 |
塗装だけではなく、クギの打ち直しなど、補強も合わせた屋根塗装工事を行っていきます。
年数が経過するほどもろくなって割れやすくなります。場所によっては歩いてヒビが入ることもあります。数ミリとはいえタスペーサーなどの縁切り部材なども年数が経つにつれて割れやすい状況になるという事を覚えておいたほうがいいでしょう。 |
1枚1枚の差し替えもできますが、場合によっては雨押さえを板金をいったん取り外して張り替える場合もあります。 | |
当店の場合は、板金塗装技能士でもある大工の内田が担当しています。 車内職人である内田で工事させていただくと、屋根葺き替えもリフォーム屋さんより安価に出来ます。 |
塗装をすると屋根材の重なり部分が塗料で詰まり、 雨水が上方向に上ってしまう毛細管現象や、突き合わせ部の隙間から入った雨水の逃げ場がないため、塗料の詰まりの部分をカッターなどで切り込みを入れて隙間を作ってあげる事を縁切りと言います。 |
ただし、タスペーサーを入れてその上を歩くと、ひび割れの危険性が高くなるため、三度塗りの際は注意が必要になります。
初めて屋根塗装をする場合は、屋根材の重なり部分に隙間があるため、本当に縁切りが必要になってくるのは塗装の厚みが増してくる2回目以降です。ただ、どうしても縁切りを希望する方にはタスペーサーを用います。 また、勾配が少ない場合は縁切りの必要性が出てきます。 |
いずれも耐久性が一番なので、それを重視した施工を致します。
初めての塗装時は、屋根材の重なった部分には隙間があるため、ほとんどの場合縁切りは不要です。
縁切り不要な初めての屋根塗装の動画です。雨樋が土に詰まる様子も…。
一級塗装技能士、柳沢による作業。
タスペーサー不使用時の縁切り作業。
一級塗装技能士の竹内によるシーラー下塗り。赤い所は、鉄部のサビ止め。
こびりついたコケ・藻などをエンジン式の高圧洗浄により削り取るように洗います。状況によって、洗浄前にバイオ殺菌処理することもあります。 |
サビを落としたり、塗装をはがさせないよう密着性を高めるため、研磨をします。ついつい飛ばされがちな行程ですが、重要です。 |
屋根全体を塗る前に、鉄部に伸びサビ止め塗装をしておきます。 |
後から塗装がはがれないように、シーラーという塗料を下塗りします。簡単にいえば接着剤です。 |
シーラーが乾いたら、中塗り塗料を塗ります。サビ止めをした鉄部にも同時に塗っていきます。 |
中塗りをした上から、仕上げの上塗りをします。右側が上塗りでツヤがありますが、手前は上塗り前の状態です。見た目にもこんなに違います。 |
ローラーで最後の仕上げです。 |
縁切りをして完成です。 | |
ツヤが出て、綺麗になりました。コロニアル屋根塗装の完成です。 |
トタン屋根は、コロニアル屋根に比べて比較的古いお家の屋根によく見られます。
町工場によく使われているようなイメージもあるのではないでしょうか。
住宅の塗り替えでは、大屋根に使われいるときももちろんありますが、割合としては大屋根が瓦の場合、下屋根(1回の屋根)がトタンという具合の家も多くあります。
トタン屋根は経年により、サビや古い塗膜の剥がれが多く発生してしまいます。
以下、数例ではありますが当社で施工させていただいたトタン屋根のお家でありました剥がれをご紹介します。
トタン屋根の中でも特に鉄板に亜鉛が施されているトタンでは、塗膜の剥がれのトラブルが多く、一度はがれたところへの際塗装は非常に困難で、念入りに塗装をしたつもりでもまた剥がれてしまうなどの症状も少なくありません。 |
トタン屋根は軒先から雨水が廻り込みやすく、桟や下地の木材が腐食しやすいです。
サビを長い間そのままにしていると、平場部分でも穴があいて下地に雨が回ってしまうこともあります。
トタンの下に敷いてある防水し(ルーフィング)もボロボロになっている、下地まで大きく腐食が進んでいる場合は、補修や葺き替えをする場合もあります。
トタン屋根の塗装工程です。
施工前のトタン屋根です |
サビが発生しています。 |
浮いている釘を打ち直しています。 |
サビや古い塗膜を削り落しています。 |
サビの発生の防止と、後から塗装がはがれないように、サビ止め接着塗料を下塗りします。 |
サビ止め塗料を全体に塗装しました。 |
中塗りをしていきます。 |
全体の塗装が終わったところです。 |
上塗りの塗装が終わり、仕上がったところです。ツヤが出て綺麗になりました。 |
以上、トタン屋根の塗装の完成です。
トタン屋根の塗装。作業動画です。
波トタン屋根の下地調整ケレン作業の風景。塗装技能士の曽根が、専門道具を使って、古い劣化した塗膜やサビを丁寧に落としています。
上記の波トタン屋根の下地調整、サビ止めを経て、仕上げに入る前の中塗りの状態です。中塗りの状態でも、艶が仕上がりのようです。
コロニアル・トタン以外の屋根塗装について、簡易的にご紹介させていただきます。
カラーベスト・アーバニーの屋根は、屋根素材のスレート一枚一枚の間に溝があるため、全体的にローラーが入りきらない場所がほとんどです。美しく完成させるためには、刷毛で1本1本溝を埋めるように塗装する必要があります。 数的には一般的に多く普及しているコロニアルに比べて、ごく僅かです。 |
モニエル瓦は他の屋根と比べると、スラリー層という加工がしてあり、剥離の危険性が高くなります。そのため、モニエル瓦用の専用塗料を使用しないと、剥離の危険性が高まるのです。 塗料選びが非常に重要になってきます。 |
折半屋根は、アパートや工場などで使われることが多い屋根です。 屋根の形がW型なので、トタンなどの割合と平面の面積に比べて実面積が大きく、塗りにくいのも特徴です。 <br /> また、取り付けられているボルトが咲きに錆ているため、念入りなケレンと錆止め作業が必要になってきます。塗料はトタンなどの鉄聖やスチール製と同じ塗料を使います。 |
鉄筋コンクリートの建物に使われています。コロニアルと同じ塗料で塗装します。 |
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