下塗りの色から気を遣う、鉄部塗装
相模原市中央での住宅塗装の様子、鉄部編です。こちらの住宅の外壁の様子はこちら、屋根の様子のこちら、付帯の様子はこちらからご覧ください。
水切りは鉄部になるので、錆び止めを塗装します。身をかがめて筋交い刷毛で赤錆び色の塗料を塗布。筋交い刷毛が通らない場所には、平刷毛を使って奥までしっかりと塗装しました。色が違いますが、どちらも錆び止め塗料です。錆び止め塗料は、赤、白、グレーと数色あり、中塗りと上塗りに使用する塗料で色を変えることがほとんどです。
場所によって色を変えるのは、仕上げ色に影響を出さないためです。あまりにかけ離れた色だと、下塗りの色が仕上げ色に透けて見えてしまう事が考えられるからです。赤い錆び止めを塗布しているところは黒、白い錆び止めを塗布している部分は白が仕上げ色になります。
中塗りを完了させた水切りに、上塗りを重ねているところです。UVカットや鉄部の保護などの性能は一度塗った段階でも十分ですが、更に効果を向上させるためと、多くは美観目的での三度塗りです。塗膜自体に深い艶が出来て、厚みのある綺麗な塗装面が仕上がります。
こちらは換気扇のフードの下塗りです。仕上げは元々の色合いである乳白色のような色に仕上がる予定なので、白い錆び止めを塗布。刷毛目が残らないように丁寧に刷毛を手首を使って均一な膜厚になるように塗布していきます。
筋交い刷毛を使って、中塗り・上塗りを勧めていきます。外壁との境目は綺麗にラインが出るように細心の注意を払って塗装。養生をすることもありますが、折角綺麗に塗った外壁の塗膜を剥がしてしまう可能性も考えられるため、養生はせずに刷毛のみでラインを出していきました。一級塗装技能士の職人の腕の見せ所ですね。
仕上がったフードは、元々の少し黄色っぽい白よりも明るくなったように感じます。刷毛目も出ないようにていねいに塗ったので、仕上がりも上々です。